平成16年9月18日 秋季県高校野球大会

 
船橋市民球場

        
国 分      
柏日体  0 1x      
 
[国]山北、原―中嶋
[柏]山岸―芦田
 
[本]木下(柏)
[儀]湯浅(国)、白井、浜嶋(以上柏)
[盗]山北、渡辺2(以上国)、新井2、関、芦田、鈴木(以上柏)
 
[戦評]
三回、柏日体はエラーで出したランナーを三塁に進め、3番・木下、5番・関のタイムリーで2点を先制。
四回、国分は二死二・三塁から7番・市川の放った打球を三塁手がお手玉、1点を返す。
しかしその裏、柏日体は二死満塁からまたも3番・木下が左中間を突き破るランニング本塁打を放ち、
試合を決定付ける。結局、六回に1点、七回にはコールドを決めるスクイズを成功させた柏日体が国分に勝利した。
 
[コメント]
河田監督
「エラーで始まり、フォアボール、デッドボールという悪循環。野球で一番やってはいけないことをやってしまった。
個人が自分の役割をきっちり果たせるよう、努力してほしい」
重松主将
「普段の練習の姿が出てしまった。大会だけいいかっこはだめだと改めて思った。
今日に向けての活気づけが足りなかった。気を引き締めて冬を乗り切りたい」
 
★Today's MVP★ ―山北投手―
今日の試合に限って言えば、MVPと呼んでは逆に失礼かもしれない。しかし、
持ち味の思い切りのいい投球で県大会まで導いてきたことは紛れもない事実である。
練習試合では毎試合のように奪三振ショー。大会直前の薬園台戦では13個の三振を奪った。
そんな中迎えた今日の試合。ふたを開けてみれば、5つの四死球を与え、10安打を浴びた山北がそこにはいた。
試合後、「精神的にも実力的にもまだまだ甘い。どこかで抜いている自分がいる気がする」と語った山北。
謙虚な気持ちを忘れてはいない。「筋トレに走りこみ。人から言われるのではなく、自分からやる」。
上を目指す気持ちは誰よりも強い。春を通じて、その先にある夏へ向け、山北の挑戦は続く。 


     
秋季県高校野球大会のようす


平成16年9月6日 秋季高校野球地区予選大会代表決定戦

 
市川国府台球場

      
行 徳 2  0 
国 分 1x


    (行)   井筒ー山崎
   (国)  山北ー中嶋
    
   三塁打  小山田(行)  郷、山北(国)
   犠打    今野、渡辺(国)


[戦評]
勝ったチームが県大会へコマを進める大事な代表決定戦。先手を取ったのは国分だった。
一回、国分は左前打で出塁の湯浅を一塁に置いて郷が左中間を破る三塁打を放ち、
1点を先制。六回には一死三塁から工藤の右前打で貴重な追加点を挙げる。
追う行徳は八回、二死一・二塁の場面で7番打者の放った右前打をライト・湯浅が後逸、
一気に二者が生還し、ついに同点に追いつく。国分は九回、代打・釜台が四球を選び、
勝ち越しのランナーを出すと、途中から守備に入っている永井がセンターへライナー性の当たりを放つ。
すると前へ出てきたセンターが捕球に失敗。
打球が転々とする間に一塁から代走の重松がサヨナラのホームインをし、辛くも県大会の出場権を獲得した。
 
[コメント]
山北投手(9回、8安打、6死四球、11奪三振、2失点、0自責点)
「思ったより接戦になってしまった。国府台球場は昔から相性が悪く、今日もフォアボールが多かった。
でもピンチでは三振が取れたのでそこは良かった。(県大会は)勝つことだけですね」
 
★Today‘MVP★ ―高島一塁ランナーコーチ―
よく喋るランナーコーチ。そんな印象だ。しかも言葉遣いがあまりよくない。
だが、それだからこそ存在感は抜群だ。
2点差を追いつかれ、迎えた九回裏の攻撃。
サヨナラのランナーが出ると、高島はベンチに向かって叫んだ。
「おいベンチ!ここで絶対に点が欲しいところなんだから、もっともっと声出せよ!」この言葉に、
応援団の父兄からは拍手が起きた。次はバッターに叫んだ。
「気持ちだ気持ち!気持ちで打て!」結果、サヨナラ勝ちを飾った。
試合後、高島はこう語った。
「自分の役割はチームを元気にすること。元気よくプレーできるようにもっていくことなんです」
謙虚な言葉が意外だった。
試合に出たいのは当たり前。控えの人間は辛いに決まっている。
しかし、そんな中でも自分の立場を自分なりに認識している高島。客観的に見ていると、
国分の控え選手には高島のような人間が他に見当たらない。強いチームはユニホームを着ている全員が
気持ちをひとつにしている。そのようなチームになるためにも、国分には高島知哉という男が不可欠だ。


秋季地区決定戦のようす


平成16年8月30日
  成田大谷津球場
   国分対成田北の練習試合


国分高校新チームも見たかった。また成田大谷津球場も見たかった。
素晴らしい球場で素晴らしい試合を見せて頂きました。
これからも行かれる時に国分高校野球を応援しに行き、感動を頂こうと思っています。


成田北戦のようす

   

 平成16年8月27日
  国分高校グランド
   国分対都立篠崎の練習試合

■国分16−2都篠崎
[勝]山北
[敗]三澤
[二]渡辺2、工藤(以上国)、氏家、土田(以上篠)
[犠]湯浅、郷、中嶋2、今野(以上国)
[盗]湯浅、中嶋(以上国)
 
[戦評]
国分は初回、中嶋のタイムリーと敵失で2点を先制。二回にも渡辺、湯浅、郷の三連打で3点を追加。
四回には打者一順の猛攻で5点を挙げ、試合を一方的に進めた。
投げては先発・山北が5回まで相手打線を無安打に抑える快投。
7回に2点を失ったものの、緩急をつけた投球で8奪三振を奪った。
後を受けた原も、2イニングを内野安打1本に抑える安定した投球で試合を締めくくった。
尚、第二試合は8−2で国分が連勝した。
 
[コメント]
山北投手(7回、5安打、4四死球、8奪三振、2失点)
「(ノーヒットノーランというよりは)失点しないことを意識しました。
ランナーを背負ってからのコントロールが悪いし、ストレートが高めに浮くので、それを修正していきたいです。
秋は3回戦進出を目指します!」
中嶋捕手(3打数1安打、3打点、1犠飛、1盗塁)
「今日は山北に尽きますね。いい球ですよ」
渡辺三塁手(4打数3安打、1打点、5得点、5出塁)
「1番は初回に出塁するのが重要だと思ったので、それができてよかった。
二回の右越え二塁打は手ごたえがあった。攻撃の時に声が少ないのでもっともっと声を出していきたい。
秋はいけるところまで!」
 
★Today‘s MVP★ ―都篠崎・氏家一塁手―
 四回の長い守備を終えた都篠崎のベンチに、一際響く、低くて太い声。
いや、ベンチだけではない。彼の試合を諦めない「声出し」は、グラウンド中に響いていた。
彼に背中を押されるかのようにして、都篠崎ベンチ全体が声を出し始めた。
とても11点差をつけられたチームだとは思えなかった。
 都篠崎は山北投手を打ちあぐねていた。カーブでかわされ、打線がつながらない。
七回、一死ランナーなし。打席には4番、氏家。捕らえた打球はセンターの頭を越えた。
二塁ベース上でガッツポーズする氏家に、ベンチから「ホームインしてから喜べ!」との声。
一気に和んだ。8番バッターが押し出しの四球を選び、手を叩きながら氏家がホームイン。
ベンチへ戻りながらネクストバッターとハイタッチをし、ヘルメットを置き、なんとそのまま三塁コーチャーズボックスへ
これには驚いた。終盤、再び味方のピッチャーが崩れる。ヒットを打たれる度にマウンドへ行き、ピッチャーの肩を叩いて励ます姿に高校野球の本質を見た気がした。
 「べんとー買いに行こーぜぇ!」試合が終わっても、元気だ。    
がんばれ都篠崎。がんばれ氏家。   勝って奢らず、まけるな国分。


都立篠崎戦のようす

                     平成16年8月12日
                 習志野市民秋津球場
                国分対成東の練習試合


成東は初回裏、1・2番の連打でチャンスをつくり、4番の犠飛と5番の敵失で2点を先制。
対する国分は4回表、四球で出塁の湯浅を三塁に進めると、4番・中嶋が中前打を放ち1点を返す。
続く5回表にも齋木の右前打を足掛かりに満塁とし、1番・郷がスクイズを決め、同点に追いつく。
しかし直後の5回裏、成東はエラーと四球で出したランナーを4番の右前打で返し、2点勝ち越し。
6・7回裏にも追加点を挙げ、7−2で成東が勝利した。
国分は9回に無死満塁の好機をつくるものの、後続が3者連続三振に倒れ、
11奪三振の山北を援護できなかった。
尚、第二試合は6−2で成東が連勝した。

[試合後のコメント]
郷二塁手:「焦ってばかりで自分のバッティングができていない。
13・14日の休養で気持ちを切り替え、また頑張ります」

(今回、事情により成東選手の氏名を明記できなかったことを御容赦下さい)

9日の試合:
国分 5−8 船橋二和
国分 1−9 秀明大八千代